はじめに
大型連休があると何故かアドベンチャーゲームをやりたくなります。気軽に旅に出る感覚で遊べるからでしょうか。
2024年はマイクラの新ワールドにハマって長らくセールをチェックするどころかPS5を起動すらしていませんでしたが、久々にGWセールを覗いてみたところ面白そうなゲームがあったのでプレイしてみました。
シナリオは固定ファンが多くいらっしゃる『極限脱出』シリーズ等の打越鋼太郎氏です。以前プレイした『Death Come True』を制作した会社に所属されています。
ここではトロコンに関する記録と、プレイ後記を記録しておきます。
 多分にネタバレが多いので、閲覧は自己責任にてお願いいたします。
 多分にネタバレが多いので、閲覧は自己責任にてお願いいたします。 主観による感想ばかりですので意に反して不快な想いをさせてしまうかもしれませんが、何卒ご了承ください。
 主観による感想ばかりですので意に反して不快な想いをさせてしまうかもしれませんが、何卒ご了承ください。 実際にプレイした内容・感想を記載しておりますが、中には誤った情報があるやもしれません。その際には是非ご指摘ください。
 実際にプレイした内容・感想を記載しておりますが、中には誤った情報があるやもしれません。その際には是非ご指摘ください。
『AI: ソムニウム ファイル』のトロフィー
総トロフィー数:全45種

トロフィーは基本的にストーリーを進めれば大抵集まります。ただ一部はわざと脱線したり本編攻略に不必要な作業をする必要があったりします。
とは言ってもアドベンチャーゲームのトロフィーなのでそこまで難しくないですし、何よりトロフィーが豊富で嬉しくなります。
トロコンした時のプラチナ取得率は24.6%でした。
トロフィー取得メモ
 ゴールド:夢資料係:係長
ゴールド:夢資料係:係長

本作は現実世界で起きた事件を聞き込みしたりする捜査パートと、夢の中で事件を解き明かすソムニウムパートがあります。
そのソムニウムパートに隠されたアイテムを回収すると取得出来るトロフィーです。
ソムニウムパートでは時間制限があり終盤ともなると常に時間との戦いで隠しアイテムを回収する余裕が全くありません。初見プレイ時での回収は諦め、クリア後のチャプターセレクトから隠しアイテムだけを回収しに行くようにしました。
それでも自力で探すにはやはり時間が足りない時があり、終盤のソムニウムパートについては結局アイテムの場所を攻略サイトに頼ってしまいました。
 ブロンズ:夢を彷徨う男
ブロンズ:夢を彷徨う男

こちらもソムニウムパートの隠しトロフィーの一つです。全ての選択肢を総当りで調べれば自力で見つけられたのでしょうが、時間制限に追われてこちらも発見する事が出来ず。
上記『夢資料係:係長』のトロフィー同様に攻略サイトのお世話になってしまいました。
それはそうとこの夢を彷徨う男には「This Man」という元ネタがありWikipediaにページもあります。2009年頃のインターネットミームだそうです。思い返してみるとその頃はネットの世界に疎く、というか世情にもネットにも触れていなかったので全く分かりません。Wikipediaにある画像を見てみると確かにゲームのThis Manと似ていました。
しかも2024年に日本で「This Man」を題材にした映画が公開されるそうです。なんだか不思議な気持ち。
 シルバー:補記情報分析官
シルバー:補記情報分析官

ストーリーを進めていれば勝手に集まる補記情報。こちらはトロフィー獲得自体は一切難しくありません。
しかし恐らく選択肢を全て総当たりしないとコンプリートは出来ないらしく、トロフィー自体は獲得したものの5箇所程抜けが出てしまいました。
- No.37
- No.41
- No.116
- No.123
- No.129
一度選んだ選択肢が分かる等のプレイ上の補佐があれば埋めたいと思ったのですが、そういう機能は無いし攻略サイト等にも情報が無かったので補記だけはコンプリートを諦めてしまいました。
もしまたプレイする事があればリベンジしたいと思います。
『AI: ソムニウム ファイル』のプレイ後記
プレイログ
プレイ期間:2024年05月03日~2024年05月08日
プレイ時間:35:26:49

プレイ後記
要素てんこ盛りのバディもの
AIととんでもない装置を使って特殊な捜査を行う警察組織で働く男・伊達鍵と、その男の相棒であるAI・アイボゥが主人公の本作。
相棒であるアイボゥはAIなので本来であれば性別はありませんが、伊達の好みを反映させた女性として描かれています。そして実に人間味溢れる性格をしています。それでありながらAIらしい高性能なサポート力で事件を効率的に追ってくれます。
また、ゲーム開始時に相棒を組んで既に6年が経過している為主人公達の関係性は出来上がっています。ネタに突っ走りがちな2人がお互いにツッコミを入れ合いながら話が進んでいきます。
こう書くとプレイヤーは置いてけぼりにされるのではと思われるかもしれませんが、信頼関係がちゃんと垣間見え、掛け合いのテンポが良くてすぐにこの2人に慣れました。慣れたどころかゲーム終盤ではこの2人の関係が自然と好きになっていました。クライマックスとエンディングではちょっと泣いたぐらい入れ込んでいました。
探偵や警察ものの定番である男性と女性のバディ、有能な捜査官と高性能なAIのバディ、ボケとツッコミと、バディものとして要素てんこ盛りで楽しかったです。
あと女の子がみんな可愛い!
引き込まれる世界観
そんな伊達とアイボゥと共に、凄惨な事件が起こったのをきっかけに、6年前のある事件と登場人物達の謎に迫るというのがこのゲームのストーリーです。
ストーリーが進むにつれ謎が謎を呼び、サイバーでどこかサイケデリックな雰囲気が漂う不思議な世界観が描かれます。事件はとても猟奇的で人によってはグロいと思うかもしれません。個人的にはせっかくのCEROレーティング「Z指定」なのでもっと過激な描写でも良かったぐらいなのですが。
この世界観がどうにもクセになります。
現実ではありえない事が描かれ「そんな馬鹿な」とついツッコミを入れるような超展開も多いのですが、この世界においての辻褄を無理やり合わせた事件の描き方はそんなに無いのでクリア時にはすっかりこの世界の住人になっていました。
小さな都市の中で同じ場所を何度も訪ねさせられるのもこの世界に入り込む一つのギミックなのかもしれません。
マルチエンディングについて
本作はマルチエンディングです。全ての真相が明かされるトゥルーエンドを始め、キャラクター専用のエンディングなんかも用意されています。
それぞれのエンディングでは伏線がバラ撒かれ、最後の最後にアンロックされるトゥルーエンドでしっかり回収してくれます。そういう事だったのか!となったのが何回かありました。なかなかのストーリーテリングでした。
一つ不満があるとすれば、どのルートでも必ず酷い目に遭わされるキャラクターが1人居たという事。このキャラクターがサブのサブぐらいならそういう位置付けなのかなと思うだけなのですが、準主役級のキャラクターだったので可哀相で仕方がなかったです。
捜査パートについて
関係者に聞き込み等に行くアドベンチャー部分が捜査パートです。マップから移動してキャラクターから話を聞くだけな事が多いです。文字送りをオートにしておくと操作すら必要なくなります。
結構睡魔に襲われたりしました。話がつまらない訳ではないのですがやる事が無いのでついつい。
唯一任意で自由にやる事といったら背景のオブジェクトに触ってちょっとした豆知識を入手したり、ネタ話を聞かされたりするぐらいです。これも別に事件に直結しないのでやる必要はありません。
他にも取調室での聴取イベントやクイックタイムイベント(QTE)があります。かなり簡単で物足りないぐらいでした。
単調になりがちだったので捜査パートはひと工夫欲しかったです。
ソムニウムパートについて
このゲームの謎解き要素である夢の中に入って事件を追体験するソムニウムパート。これがかなり面白かったです。時間制限がある中で何度もトライ&エラーをしながら正しいルートを見つけながら進みます。選んだルートによってストーリーが変わって来るのも良かったです。
難易度は簡単ではないものの難し過ぎない程良いものだと思います。
時間を自分なりにやりくり出来るので、時間制限をどう攻略するのかが考えていて楽しかったです。
その反面、正しいルートを見つける方法が運ゲーに近いものが多くあってたまに理不尽なのがネックでした。キャラクターにせかされるのもかなりイライラしました。
また、マップで自分が向いている方向が分からないというのが辛かったです。一応最大までマップを拡大するとかろうじて分かるのですが、とある森が舞台のソムニウムパートは本当に迷子になってかなり苦労しました。
下ネタ&オヤジギャグ&時事ネタの多さには注意
このゲームの評価に一番関わってくるだろうと思われるのが下ネタやオヤジギャグ、それから開発当時と思われる時事ネタの多さです。たまになら良いのですが毎回会話に差し込まれていると感じるぐらいには多いです。このネタの多さについてはレビューでも良く目にするので気になる人が多いのだと思います。
これが面白い!と受け入れられる人はこのゲームの評価は自然と高くなると思います。逆に受け入れられない人は早々にこのゲームから離脱してしまうと思います。
個人的には嫌悪感を感じる事は無いもののうんざりする部分はありました。プレイを止める程では無いけれど決して笑う事も面白いと思う事も無く、ただ無になってプレイしていました。
でもじゃあこれが無い方が良いのかと言われるとちょっと悩んじゃいます。この低レベルな会話がある事もまたこのゲームの一つの大事な要素なのではないかと感じているからです。ネタ部分がなければこのゲームの雰囲気はどこまでも悲惨で陰鬱で暗くなっていたでしょう。バランスを取る中和剤の一つにしたかったのかもしれません。うまく表現出来ないのですがこのネタの多さもやりたかった事なんだろうなと。
唯一はっきり言えるのはネタ部分だけを気にしてこのゲームをやらないのは勿体ないという事です。ストーリーもキャラクターも魅力的なので是非プレイしてみて欲しいです。
こまめな手動セーブは必須

メモが間違っていなければ「3日目:日曜日 ー愚昧gumAIー」をプレイ中、ソムニウムパートのまとめを行った後にフリーズらしき現象に遭遇しました。
1分程度暗転したかと思ったらその後はセーブアイコンがずっと点滅して待てど暮らせど進みませんでした。コントローラーも反応しなかったのでPS5本体をリセットしました。本体毎フリーズした感じです。
その結果タイミングがセーブ中と最悪だった事もありオートセーブデータが破損してしまいました。
手動セーブも行っていたので深刻な問題にはならないと思ったのですが、新たなオートセーブのタイミングでデータが破損しているせいで上書きセーブが出来ず先に進めず。
仕方がないので本体ストレージから破損データを個別削除してゲームを再開したら続きから進行可能になりました。似たような症状はレビューでもかなり目にしたのでこまめな手動セーブは必須です。
おわりに
初めての打越鋼太郎ワールドに触れて発想のトリッキーさに感心してしまいました。テーマの一貫性も感じられたしストーリーもトリックも練られていて楽しかったです。
正直に言えば最初はクセの強さについていくのに苦労しました。けれど終盤ではキャラクターに愛着が湧いていたし、トゥルーエンドの大団円で不満が全部吹っ飛ぶくらいのカタルシスを感じる事が出来ました。こんなに気持ち良く感じられたのは久しぶりでした。それぐらいこの大団円が好きで、最終的にこのゲーム楽しかった!となったわけです。
不満はそれなりにあるものの何故か惹き付けられる不思議な魅力のあるゲームでした。

 
	
 ゴールド:夢資料係:係長
ゴールド:夢資料係:係長 ブロンズ:夢を彷徨う男
ブロンズ:夢を彷徨う男 シルバー:補記情報分析官
シルバー:補記情報分析官 
		
Comment
コメント一覧 (4件)
めちゃくちゃ好きなゲームについて
書いていたので嬉しくなってコメントしちゃいました
最高に面白いですよね
どのキャラも魅力的でエンディング迎えた時、寂しい気持ちになりました
みずきが特にお気に入りでした
ニルヴァーナイニシアチブもめちゃくちゃ面白いので是非!!
P様
コメントありがとうございます!お久しぶりです!
独特な世界観で事件も面白いしハマりました。
エンディングでさみしくなる気持ちめっちゃ分かります。
だから続編も実はプレイ済みですw
みずき可愛いですよね!みずきがするソムニウムパートめちゃめちゃ大好きです。
感動したなあ。
ちなみに自分は受付嬢がお気に入りでした。
もしおすすめアドベンチャーゲームあったら教えてくださいね!
やられてたんですね
エンディング迎えて寂しい気持ちいっぱいでした
ひたすらダンス見てました(笑)
受付嬢好きなんですね
熱海に行くしかないですね
やられてたならわかるとおもいますけど、
まめちゃんも好きでした…
泣きました
アドベンチャーですと
パラノマサイトFILE23が最近だとすごい面白かったです
やってるかもしれませんけど・・・
アドベンチャーではないんですけど
A Space for the Unbound 心に咲く花
アンリアルライフ
って2作も大好きです
熱海にはちゃんと行きましたw
麻芽ちゃんと厳コンビは切ないですよね。
続編だと麻芽ちゃんいっつも元気ないのに励ませないし骨盤見てた頃に戻りたかったです。
パノラマサイト面白そうで気になってたんですがやっぱり面白いですか!
3つも教えていただいてありがとうございます。機会があれば絶対やります!