はじめに
やりたいやりたいと思いつつ購入までには至っていなかったADVゲーム『デトロイト ビカム ヒューマン』。
2019年7月のフリープレイに急遽登場し、直前にあったセールで購入しようか迷ってそのまま買いそびれた事が功を奏する結果になりました。
ADVだからモンハンのアイスボーンまでの繋ぎでささっと出来れば良いかな、程度だったのが予想以上に激ハマリした上に全チャートを埋めたい病に掛かってしまいました。危うくアイスボーンに割り込む所でしたが無事にトロコン&クリアしました。
トロコン&クリアから時間が経っていますが、ここではそのトロコンに関する記録と、プレイ後記を記録しておきます。
多分にネタバレが多いので、閲覧は自己責任にてお願いいたします。
主観による感想ばかりですので意に反して不快な想いをさせてしまうかもしれませんが、何卒ご了承ください。
実際にプレイした内容・感想を記載しておりますが、中には誤った情報があるやもしれません。その際には是非ご指摘ください。
『デトロイト ビカム ヒューマン』のトロフィー一覧及び取得日
総トロフィー数:全49種
グレード | タイトル | 取得条件 | 取得日 |
プラチナ | DETROITマスター | すべてのトロフィーを獲得した! | 2019.08.25 |
ブロンズ | THANK YOU | 最初のシーンをプレイする | 2019.07.22 |
ブロンズ | ミッション成功 | コナーがエマを救った | 2019.07.22 |
ブロンズ | 秘密 | カーラがアリスの箱の中身を見た | 2019.07.22 |
ブロンズ | 変異体発見 | コナーが屋根裏で変異体を発見した | 2019.07.23 |
ブロンズ | 自由 | カーラとアリスがトッドの家から逃げ出した | 2019.07.26 |
ブロンズ | 自己防衛 | マーカスがレオを押し倒した | 2019.07.26 |
ブロンズ | 自制心 | マーカスがレオにやり返さなかった | 2019.07.23 |
ブロンズ | 自白 | コナーがアンドロイドに自白させた | 2019.07.23 |
ブロンズ | 一晩の宿 | カーラとアリスがモーテルか廃屋に泊まった | 2019.07.26 |
ブロンズ | 本当の相棒 | コナーがハンクについての情報をすべて調べた | 2019.07.23 |
ブロンズ | カーラの逃亡 | カーラとアリスが警察から逃げた | 2019.07.27 |
ブロンズ | 捕まえろ | コナーがルパートに追いついた | 2019.07.27 |
ブロンズ | ハンクを救え | コナーがハンクを救った | 2019.07.27 |
ブロンズ | 館からの逃亡 | カーラとアリスがズラトコの家から逃げ出した | 2019.07.27 |
ブロンズ | 無慈悲 | 2体のトレイシーを殺した | 2019.07.23 |
ブロンズ | 疑念 | トレイシーを逃した | 2019.07.28 |
ブロンズ | ジェリコの英雄 | マーカスが十分な部品を持ち帰った | 2019.07.27 |
ブロンズ | ただの機械 | ハンクがコナーを殺した | 2019.07.28 |
ブロンズ | 笑顔 | アリスがメリーゴーランドを楽しんだ | 2019.07.28 |
ブロンズ | 綿密な計画 | マーカスが警報を鳴らされたり、仲間に犠牲を出さずにメッセージを放送した | 2019.07.24 |
ブロンズ | ジェリコの記憶 | コナーがサイモンに接続した | 2019.07.28 |
ブロンズ | 人間へのメッセージ | マーカスが平和的な暴動を行った | 2019.07.24 |
ブロンズ | 燃え盛る街 | マーカスが暴力的な暴動を行った | 2019.07.29 |
ブロンズ | 隠蔽 | カーラが何も気づかれずに警察を追いやった | 2019.07.28 |
ブロンズ | 対決 | マーカスが警官に攻撃した | 2019.07.29 |
ブロンズ | 堅い意志 | マーカスが警察に動じなかった | 2019.07.25 |
ブロンズ | 優先すべきモノ | コナーがクロエを殺した | 2019.07.29 |
ブロンズ | 絆 | コナーがクロエを殺すことを拒んだ | 2019.07.25 |
ブロンズ | 猟犬 | コナーが自分の力でジェリコの場所を突き止めた | 2019.07.25 |
ブロンズ | ジェリコの脅威 | 3人の主人公が交わる運命に登場した | 2019.07.29 |
ブロンズ | 灰と化した地球 | マーカスもしくはコナーが船を爆破した | 2019.07.25 |
ブロンズ | 解放 | マーカスが収容所にたどり着きアンドロイドを解放した | 2019.08.11 |
ブロンズ | モラルの勝利 | マーカスが兵士を撤退させた | 2019.07.30 |
ブロンズ | 死からの逃亡 | カーラとアリスが収容所から逃げ出した | 2019.07.30 |
ブロンズ | 最後の砦 | カーラとアリスが国境を越えた | 2019.07.30 |
ブロンズ | アンドロイド兵 | コナーがアンドロイドを変異させた | 2019.07.25 |
ブロンズ | 任務完了 | コナーが変異体のリーダーを殺した | 2019.07.30 |
ブロンズ | 己の決断 | コナーがサイバーライフのハッキングを回避した | 2019.07.25 |
ブロンズ | 従順な犬 | コナーが機械のままでいることを選んだ | 2019.07.29 |
ブロンズ | 仲間 | コナーが変異体になった | 2019.07.25 |
シルバー | 負け知らず | 最後まで一度も闘いに負けずに進んだ | 2019.07.25 |
シルバー | 本の虫 | ゲーム内のすべての雑誌を見つけた | 2019.08.16 |
シルバー | 相棒 | ハンクとコナーが最後まで友情を保つ | 2019.07.25 |
シルバー | 幸せな家族 | カーラとアリストルーサーが最後まで一緒に生き延びた | 2019.07.30 |
シルバー | 復活 | コナーがあらゆる機会で命を落としその度に復活しエンディングを迎えた | 2019.08.11 |
ゴールド | 私たちの物語 | ゲームを最後までプレイした | 2019.07.25 |
ゴールド | すべて私たちの物語 | ボーナスポイントを20,000ポイント使った | 2019.08.25 |
ゴールド | 生存者 | エンディングで全員生き残った | 2019.08.22 |
自分はトロコンに必要の無い全チャートを埋めるというやりこみをしたので必然的にトロフィーも取得出来ちゃいました。
トロフィーの難易度自体は恐らくそこまで難しくはないと思います。しかし根気は必要だしイベントやムービーをスキップ出来ない仕様のせいなのか、トロコンした時のプラチナ取得率はわずか1.4%でした。
トロフィー取得メモ
トロフィーを取得した時の感想を抜粋して記録しておきます。
すべて私たちの物語
フローチャートを埋める事で入手出来るボーナスポイント。「すべて私たちの物語」はそのボーナスポイントを20,000ポイント使えば貰えるトロフィーです。
全てのフローチャートを埋めるとボーナスポイントは合計56,160となります。それをトロコンの為に一気使いしました。一気にアンロックめっちゃ気持ち良い!!
BONUSのアートワークから解放していき、ちょっと記憶が曖昧ですがギャラリーNo.63のスモウあたり(総使用ポイント:20,250)でトロフィーを取得しました。トロコンするだけなら違うエンディングを2~3周程度すればポイントは集まると思います。
全てのBONUSを購入しても28,710ポイントも残りました。全部あげるからもっとギャラリーください!!お願いします!!
復活&生存者
本作品のトロフィーの中で難しそうなのはこの2点でしょうか。こちらも何周もしていたら自然とルートが分かったので特に苦労はしませんでした。
挙げ句に同時進行攻略もしたりしてやりがいがありました。
『デトロイト ビカム ヒューマン』のプレイ後記
プレイログ
1周目プレイ期間:2019年07月22日~2019年07月25日
2周目プレイ期間:2019年07月25日~2019年08月05日
3周目プレイ期間:2019年08月05日~2019年08月15日
4周目プレイ期間:2019年08月15日~2019年08月17日
5周目プレイ期間:2019年08月18日~2019年08月20日
6周目プレイ期間:2019年08月21日~2019年08月24日
7周目プレイ期間:2019年08月24日~2019年08月25日
8周目プレイ期間:2019年08月26日~2019年09月04日
プレイ後記
作り込まれた世界観とストーリーにどっぷりとハマる
未来にアンドロイドがいるという設定は良くあるし、アンドロイドや機械が意志を持つというストーリーもそれなりにあるけれど、それを鑑みても良く作られている作品だと思います。
革命を起こそうとするアンドロイドとそれを阻止しようするアンドロイド、また革命に巻き込まれてしまう人間とアンドロイドという三角関係がストーリーに深みを与え、アンドロイドに共感する、もしくは反発する人間がいるという各々の立場の違いがドラマティックに仕上げられ非常に面白かったです。
個人的にはADVゲームはやはりストーリーがあってこそなので、このストーリーが良いと思えるだけで素晴らしい作品だと思えます。
世界観にぴったりの近未来のグラフィックと違和感の無いUIも良かったです。むしろUIが好き。
ゲームシステムについて
ゲームシステムのメインは選択肢の選択と随所にあるQTE(クイック・タイム・イベント)の入力操作です。ゲーム性が低いという意見もあるみたいなのですがADVゲームなので個人的には全く気になりません。選択肢も選択時間が短い為に緊張感が凄くてどの選択肢も迷いまくったし面白かったです。
ゲームシステムで大好きだったのは、事件現場の分析や再現・未来予測といった、アンドロイドとしての能力を活用した操作でした。特に事件現場の捜査は自分で捜査しつつ解明していく快感がとても楽しかったです。近未来感も強くて面白いシステムだと思います。
フローチャートについて
ゲーム中にはどのようにストーリーを進めたかフローチャートを見る事が出来ます。そして自分が選んだ選択肢が全世界でどれくらい選ばれたのかも見る事が出来ます。
本作にハマった理由にこのフローチャートの存在があります。ADVのフローチャートは『かまいたちの夜』で初めてやりました。その時にこのフローチャートを埋めるという楽しみを見つけてしまったので、本作でもついつい全チャート埋めを頑張ってしまいました。大変だし面倒だと思いつつもやっている時は最高に楽しかったです。
自分の選択を全世界レベルで見るのは『ライフ イズ ストレンジ』で初めてやりました。その時にオンラインの時代に合った面白いシステムだと思ったので搭載されていて嬉しかったです。初見プレイ時の選択が皆が選ばなかった選択肢ばかりだったのは我ながら興味深かったです。
キャラクターについて
どのキャラクターも良い意味で人間くさい人ばかりでした。結局アンドロイドであろうが人間であろうが、感情という物を持ったら利己的にもなるし誰かの為に自己犠牲も厭わなくなるというのがいわゆる自我なんだろうなと思いました。
どのキャラも立っているので、ゲーム操作をしつつ自分がその場所に第3の人間もしくはアンドロイドとして立っている感覚でプレイしていました。キャラに感情移入も出来たし反対に意見が対立するようなキャラもいたりと、キャラの好き嫌いが選択肢に影響したりして飽きませんでした。
どのキャラも魅力的でしたがやはりコナーとハンクは別格かもしれません。
映像・演出について
とにかく綺麗!!オープニングの町並みを見た時に本当に美しくて感動しました。キャラも毛穴が見えるし細かい表情も凄かったです。俳優さんの演技力も当然素晴らしいのですが、それを余すことなく再現出来るモーションキャプチャ技術も単純に凄いです。制作会社の事業の一つがモーションキャプチャらしいのですが、そうだとしても凄いなと。逆に今のゲームの映像レベルはこれが標準になりつつあると思うともう感嘆するしかありません。
個人的に一番感動したのは、マーカスがカールの家へ久しぶりに訪問した時の表情です。あんな複雑な表情をゲームで見られるとは…!という感動と、マーカスの気持ちを想像して凄く胸が高ぶりました。
また、ありがちな表現ではありますが本当に映画を観ているかのようでした。特にマーカス編は意図的に映画のように作製していたらしく話のスケールとも相まって1本の映画を観ているようでした。
コナー編はTVドラマシリーズを観ているような感覚でした。マーカス編とのこの作り方の違いも面白かったです。
「自分だけの物語」が完成する楽しさ
本作は心のままにプレイした方が確実に面白い作品だと思います。
初見プレイ時は好き放題プレイした結果、世界の3%しかいない結果を招いたりして自分の判断能力を疑う結果になったのですが、それもまた自分だけの物語であり、実際に記憶に強く残ったのはめちゃくちゃな初見プレイだったりします。そしてクリアした後は自分なりの一番納得いくストーリー展開を探し出すのも楽しかったです。
だいたいのルートやエンディングは決まっているとは言え、細かい所まで見るとプレイする人の数だけ本作のストーリーは出来上がるのだと思うと面白いし、実際に他の人のプレイを観るのも楽しかったりします。
多少の不満点
カメラ感度がいじれないのが残念でした。その上カメラの自由度は低めなのでイライラする事が多々ありました。せっかく綺麗な街並みなのにマップは広いように見えてあまり自由度は無くほぼ1本道なのも残念でした。色々作り込んだらデータ量が凄い事になるので仕方がないっちゃ仕方がないのですが、やっぱりあの綺麗な映像のまま色々見て廻りたかったです。
エンディングやチャート埋めの為に周回プレイを何度もしたのですが、イベントスキップやエンディングスキップが出来ないのがなかなか面倒でした。出来ないなら出来ないでもう少し細かくチェックポイントが用意されていると良かったのですがそれも無かったので、チャート埋めの最後の方は一つの選択肢の為に30分やり直しとかザラでさすがにちょっと辛かったです。
あと!これだけは言いたい!!
浴室とか屋根裏とかちょっとホラー要素強めで心臓に悪いです。初見時に何度ヒィッってなったことか!!ホラー苦手なんだよぉ!注意書きしておいてよぉ!!
最後に
個人的にADVゲーム史に残る傑作だと思います。フリープレイで遊んだ事に罪悪感を感じるぐらい素晴らしく、本当はもっと細かく熱く語りたい!と思うぐらい大好きな作品です。でも自分の語彙力と表現力の無さからそれは不可能だし、ADVゲームだから語れないもどかしさ。多くの人にプレイして欲しいと心から思います。
クアンティック・ドリームが開発するゲームは今後必ず買おう!と心に誓いました。コナー編の捜査システムを使った刑事物なんかをやってみたいです。お願いします!!
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