プレイ後記

本記事に書かれている感想は全てver.1.010.000でのプレイによるものです。
多分にネタバレが多いので、閲覧は自己責任にてお願いいたします。
主観による感想ばかりですので意に反して不快な想いをさせてしまうかもしれませんが、何卒ご了承ください。
実際にプレイした内容・感想を記載しておりますが、中には誤った情報があるやもしれません。その際には是非ご指摘ください。
ソウルライク作品の完成形を見せた傑作
まず最初にこのゲームはソウルライク作品の完成形を見せた傑作であると名言します。
言い過ぎだと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、個人的にはそう言わざるをえない程の満足感でした。
本家『DARK SOULS』シリーズを筆頭に、数多あるソウルライク作品の中で、ストーリー、戦闘、キャラの強化システムと、ゲームにおける要素全てのバランスがとても良く出来ていると感じました。
一つ一つを見ていけばどこかで見たシステムばかりなのかもしれませんが、それを自己流にして高い完成度に仕上げただけでも素晴らしいと思います。
特に、戦闘に重きを置いたソウルライク作品が多い中で、サブイベントを含めたストーリーの仕上がりは群を抜いていると思います。
巧みなストーリーテリング
本作品の主人公は人形です。彼は最初は人に導かれるまま淡々と物語を進めていきます。
物語の最初は人間対人形の争いに見えていたものが、道中でばらまかれた多くの謎によりそれだけではない事が明かされていきます。そして謎は最後に収束し、エンディングでは人形自らが進む道を選びます。
主人公はほぼ人間と言える見た目をしていますが最初の主人公に感情はほぼ無く、プレイを進めていく内に多くの感情を学んでいきます。主人公に関わる多くの人との触れ合いで得た自我をもって、この世界をどうしたいかを問われる形となるのです。
そこまでの流れがとても自然で、ストーリーの構成力が非常に高いと感じました。
また、本作はとても多くのサブイベントが用意されています。クリアするだけなら無視すれば良いイベントが、この主人公の自我を育てる上で重要な要素となってきます。メインストーリーに関わらない、いち住民の一人にもそれぞれ人生と物語があり、やればやる程この世界への感情移入が強くなります。そしてそれは同時に現代人が忘れかけている細かな心の機微というものを思い出させてくれて、誰しもに心があるんだという事を改めて教えてくれます。
メインストーリーもサブイベントもほとんどがハッピーエンドではありません。ですがその中にも僅かばかりの救いが用意されており、ハッピーエンドではないゆえに苦い思いをする事もありますがプレイヤーへ何かしらの感情を揺り動かすものが必ず用意されています。
個人的にはメインストーリーよりサブイベントの方が印象が強いぐらい、どのイベントも心に強く残るものばかりでした。今でも思い出しただけで泣けちゃうイベントがあるぐらい。
会話イベントやサブイベントは誘導が親切で分かりやすくて完遂しやすくなっています。スターゲイザーにイベント関連のアイコンで知らせてくれるのも良いシステムでした。フロム・ソフトウェアも見習ってくれれば嬉しいです。
周回プレイ時に人形の言葉が理解出来るようになるといった要素も良かったです。
戦闘システムについて
ストーリーが良いと言ってもあくまでソウルライク作品。やはり戦闘が一番重要視されるべきです。
そんな戦闘はどうだったか、といえばこちらもバランスが良かったという感想です。
各ステージは程良い長さでノーマル難易度なら敵の強さも簡単寄りで、ソウルライクにしてはとても遊びやすいと思いました。
ジャストガードを随所に要求されますが出来なくてもクリアは出来るし、豊富なアイテム等を使うという手法も、なんなら共闘してくれる助霊というシステムも用意されているのでかなり楽だと思います。
その上基本的には戦闘中であろうといつでもどこでもムーンフェーズの懐中時計でスターゲイザーへワープ出来るので逃げるという選択肢も用意されているのが良いです。
また、マルチが無いのでレベルを上げまくっても問題ないのが良かったです。やはりやはりそういう仕様の方が健全なんだと改めて思いました。
アクションに関しては正直他のソウルライク作品に比べて詰めが甘い気はします。巧みな駆け引きというものはあまり無い感じで、ただガードしてフェーブルアーツといった強攻撃で破壊する、みたいな単調なものになりがちだったかなとはちょっと思いました。アクションが下手な自分にはかなり良い難易度だったのですが、アクションが得意な人はちょっと物足りないかも。
あと、2023年の作品にしては各種モーションのもっさり感も強かったです。このあたりはすぐに慣れるので問題ないとは思います。
モーションがもっさりとは書きましたが、武器やフェーブルアーツ、リージョンアームの各アクションやモーションはどれも作り込まれていてめちゃめちゃ恰好良いです。スタイリッシュで派手でおしゃれでセンスが良い!特にボス武器はどれを使っても強いし楽しかったです。
本編のマップ構成はフロム・ソフトウェア作品から影響を受けたんだろうな、と思うような既視感があるものばかりでそこはちょっと残念でした。ちょっと一本道過ぎるかも。探索好きには少々物足りないボリュームでした。DLCでは遊園地を筆頭に本作品ならではのマップが出て来て良かったです。
あとソウルライクはやはりステージ制が遊びやすいんだなと改めて実感しました。シームレスはまだ良いけどオープンワールドとはやっぱり相性が悪い。
ボス戦で落としたエルゴはボスエリア前で拾えるという点はとても助かりました。他ソウルライク作品で見習って欲しいです。
強化システムについて
主人公の成長システム
様々な成長項目がありますが、生命力やスタミナを上げればどうにかなる、武器攻撃力を上げる為に動力や技術を上げれば良い、といった思い込みでプレイしているとかなり大変な目に遭います。
これはかなり罠っぽくて、あえて他のソウルライク作品と差別化する為にやっているんじゃないかなあという印象を受けました。
このゲームは何をするにしてもまずは積載力が物を言います。全ての装備品がかなり重たいのでこの積載力が無いと何も装備出来ないという事になりがちです。
更にはこの積載力を上げるとリージョンアームという強攻撃方法も比例して強化されるという仕様なので上げまくる必要があるのです。
かくいう自分もこの仕様に気づくまで1周以上しちゃって、せっかく強化した武器が装備出来ないといった状況になりました。ある程度積載力を上げきってから他の項目を強化した方が良いです。
差別化は良いと思いますがさすがにちょっと分かりにくかったんじゃないかなと思います。
武器の調合システム
このゲームの凄い所はとにかく武器種が多いという事です。
武器はブレードと柄という2種類のパーツから構成されており、それぞれ付け替える事で自分好みの武器をカスタマイズ出来ます。更にはそれぞれのパーツにフェーブルアーツという使える技が用意されているので、どのアーツを組み合わせるかという楽しさもあります。
この武器調合システムはとても奥が深くて最初はとっつきにくいですが仕組みが分かって来ると本当に面白いです。見た目もモーションも変わったりするので付け替えては人形相手に試し切りしてみたりと時間が溶けます。
しかしその楽しさを存分に味わうには調合以外の部分が非常に残念でした。
強化素材がほぼ店売りしないので好き勝手に強化出来ない点や、ビルドに合わせて一番付け替えたいクランクがレアなのが本当に辛いです。また、モーションの関係で結局振りが早い武器こそ正義な所があります。
とにかくせっかくの調合システムは面白いのに本当に勿体ない!アイテムマラソンぐらい余裕でするから好きに強化させてくれ!!となりました。
あとは周回プレイでどんどん増えていく拾ったセット武器、調合済みの武器、解体されたパーツが、調合時に画面内でごちゃつきまくりで探すのに苦労しました。武器の手動並び替え機能とか欲しかったです。
レコードが素晴らしい
本作品の収集要素にレコードがあります。全てオリジナル楽曲で種類も豊富なのですが、このどれもが素晴らしい曲ばかりでした。
メロディも歌唱力も歌詞もどれもがゲームに合っていて美しいものばかり。ドラマティックでただのゲームの音楽だとは思えない作品ばかりです。各地で集めるレコードがこのゲームの完成度をより上げていると言っても過言ではありません。
こればかりは文字でどれだけ書き連ねても伝わらないでしょう。ゲームをプレイしなくても、曲だけでも聴いてみて欲しいと思います。
実を言うとクリアしてから半年以上経ちますが、未だにサントラを聴いてイベントを思い出しては涙して、みたいな生活を過ごしています。
スプリングが可愛い

個人的に猫が登場するゲームはどれも良作であるという指標があるのですが、本作でもスプリングという猫が登場します。この子が本当に可愛い!声も可愛い!!スプリングはホテル内で好き勝手にのびのびと過ごしています。
主人公が感情を覚えて人間に近づくにつれスプリングとの距離も近くなります。それまでの過程がちょっとずつで懐くのを待っている感じがじれったい。でもツンデレも可愛い。そして抱っこ出来た時の幸福感といったら!!もうたまりません。これは本当に主人公の成長を如実に表した良いサブイベントだと思います。
DLCでは子猫時代のスプリングにも会えます。可愛すぎて我がPS5はスプリングのクリップだらけです。最高です。
ちょっとの不満点
ほとんどのソウルライク作品は死亡したらその場に、そのゲームのゲーム内通過(ソウル、ルーン等)を落とすシステムになっています。本作品も例に漏れず死亡したらその場にエルゴを落とします。
しかしここで独自のシステムが用意されていました。
最初はこのエルゴのロストシステムの仕様がしばらく分からず多くのエルゴを失ってしまいました。ちょっとここは不親切だなあと思いました。
まさかエルゴを落として回収するまでの間に、敵から攻撃を受けたら落としたエルゴが減るなんて誰が思うでしょう。ソウルライク経験者ほどびっくりするのではないでしょうか。ここも既存作品との差別化をしようとしてちょっと失敗しちゃった感じがします。
エルゴロストの危険があるだけで十分デスペナルティなのに更に課せられるペナルティ。このシステムだけは何故搭載したんだろうという気持ちです。次回作では無くして欲しいです。
新作も待ってます!
ここまで長々と書き綴ってきましたが、既存ソウルライク作品の良い所を踏襲しつつ、ゲームとして遊びやすくブラッシュアップしたとても完成度の高い作品でした。
本編の完成度も高いですがDLCも素晴らしかったです。DLCを高いと思う人も居るかもしれませんが絶対にやった方が良いと自信を持ってオススメします。むしろDLCなくして本編はないとすら言えるぐらい大切なストーリーです。非是プレイしてください。
最後になりますが、早くこのおとぎ話シリーズの新作、もしくは続編がやりたいです。お願いします!!
スポンサーリンク
Comment